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癲癇(てんかん)
1.病気の概説
てんかんとは脳の一部の神経細胞(群)の異常な興奮によるけいれん性疾患です。
この異常な興奮が何かのきっかけで脳の他の部分に広がると、いわゆるてんかん発作となります。
てんかんは乳児から成人までのあらゆる年齢にみられますが、人口1,000人に8〜10人程度とみられています。
てんかんは一般に遺伝しないものとされていますが、てんかんを高率に発症する家系があることが知られ、そのような家系
で数種の遺伝子異常が報告されてきており、少なくとも一部のてんかんは遺伝することがわかってきました。
2.症状
てんかんは発作型によって、次の4種類に分類されます。
(1)大発作
突発性の全般発作です。何の前兆もなしに突然意識消失とともに倒れます。
高音の叫び声が発せられることもあります。
倒れた直後より全身の硬直性けいれん(筋肉の強い緊張のため四肢〈手足〉がつっぱった状態)が生じます。1分以内に
治まりますが、この間呼吸停止のため、チアノーゼがみられます。
その後に関節の屈曲と伸展を交互に繰り返す間代性けいれんに移行します。この間に舌をかんだり、尿便の失禁がみら
れたりします。
間代性けいれん終了後には、深呼吸状態となり、口中に増加した唾液が泡となって吹き出されます。その後もうろう状態
を経て睡眠に移行します。
数十分で覚醒しますが、発作中のことはまったく記憶に残りません。
(2)小発作
突発性の全般発作です。短時間の意識消失発作で、通常、大きなけいれん発作は伴いません。
前兆なく突然に生じます。急に一点を凝視したり、会話を中断したり、話しかけに応じなかったりしますが、2〜10秒後に
は正常に戻ります。
あまりに短時間すぎて患者自身にすら自覚がないこともあり、単にうわのそらといった印象しか与えないこともあります。
この発作は、5〜10歳の小児期に発症し、成人期までに約半数は治癒しますが、一部は大発作に移行することもあります。
8歳以降の発症、男児、難治例、光過敏症の存在などは大発作になる危険性を増大させるといわれています。
(3)単純部分発作
小発作や大発作は原因不明の突発性てんかんですが、単純部分発作は大脳皮質に限局性の病変が存在する症候性
てんかんです。
症状は病変の存在する部位によって異なりますが、意識障害は伴いません。例えば前頭葉の運動領野の病変では、反
対側の手足にけいれんが生じます。異常放電が周囲に広がり、それに応じて局所のけいれんが次々と進展していく発作
は、ジャクソン型てんかんと呼ばれています。
この異常放電が全脳に波及し意識障害と全身のけいれんが生じ、二次的に大発作に移行することもあります。
(4)複雑部分発作
単純部分発作と異なり、発作の開始後の早い時期より意識障害を伴います。
病巣は側頭葉に存在します。既視感(きしかん)、未視感、幻嗅(げんきゅう)、幻聴などの前兆の後に意識障害と自動症
(口唇、舌、手指の自動的な運動や歩行など)が出現し、2〜3分持続します。その後にもうろう状態となります。発作中の
記憶は残りません。
3.原因
てんかんの原因は様々で、原因不明の突発性てんかんと、脳に明らかな病変が指摘できる症候性てんかんに分けられ
ます。
症候性てんかんの要因となる疾患としては、先天性遺伝疾患、胎生期および週産期の脳障害、代謝異常、頭部外傷脳腫
瘍(しゅよう)、脳炎、髄膜(ずいまく)炎、脳血管障害、脳血管奇形など多数存在します。
発病年齢が5歳未満ないし中年以降の場合は、症候性てんかんの可能性が高いと考えられます。
4.診断
脳波所見が区別の有力な手段となります。
てんかんは症状の項で述べたように多くの発作型に分類されますが、それぞれの発作型によって治療薬が異なるため、
正しい治療を行うためにはまず正しく診断することが重要です。
意識障害を伴うことが多く、子供は症状をはっきり言えないことが多いので、発作を目撃した人の情報が大切になります。
診断には臨床症状が最も重要ですが、診断をより確実なものとするためには種々の検査が必要になります。
(1)脳波検査
脳波検査は、脳全体の電気活動を記録する検査ですが、てんかん患者の脳波記録を行うと、脳神経細胞の異常な興奮
を反映する電気活動の乱れを検出できる場合が多く、てんかんの診断には欠くことのできない検査です。
(2)画像診断(CT、MRI、SPECT〈スペクト〉、PET〈ペット〉)
外傷や種々の病気による脳の損傷や脳腫瘍、脳の奇形、脳血管の走行異常など、様々な原因で2次的にてんかん発作
が起きることがあるため、それらを検出する手段として画像診断もてんかんの診断には欠かせません。
一般的にはCTおよびMRI検査がよく用いられます。その他、SPECT、PETといった検査もなされることがあります。
5.現代医学の治療
症候性てんかんの場合は、基礎疾患の治療が必要です。
脳腫瘍、脳血管奇形など手術が必要な場合もあります。
(1)薬物療法
カルバマゼピン、バルプロ酸ナトリウム、フェノバルビタール、フェニトインなどの抗てんかん薬が使われます。
各病型により効果に差がありますので、発作型を正確に診断する必要があります。
単剤投与が原則ですが、難治例には多剤投与も行われます。
投与量は血中の抗けいれん薬の濃度を参考としながら、完全に発作が抑制されるよう調節されます。
薬物療法で最も大切なことは、適切な薬剤を必要十分量服薬して発作を完全に抑制することです。不十分な治療により
発作を繰り返すと、難治化し慢性化するといった悪影響がでます。
それぞれの薬剤には特有な副作用があり、服薬が長期にわたるので定期的なチェックが必要となります。
いったん薬で発作が抑制された後、いつまで服薬を続けるかという問題があります。一般に発作消失の期間が長ければ
発作を抑制するのに必要な薬の維持量を減量することが可能です。
実際には、脳波所見、発作型、服薬薬剤数、副作用などを総合的に判断して減量にふみきります。しかし急に減量すると
再発するという問題があるので、服薬量の数分の1の量を1年ごとに減量し、数年間かけて中止にいたるといった極めてゆ
っくりとしたペースで行われます。
6.AST気功の治療
a.特徴 比較的高い確率で治癒が可能です。
b.治療法 1.頭部のコロナ 2.脳の血流アップ 3.脳の細胞分化 4.火の技法(代謝異常の改善) 5.リラクゼーション
c.治療頻度 1回/1週間〜2回/月
d.治癒経過 1年程度の継続治療が目安です。
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